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SUMMARY

NO20-O-9
Theme ペルー産マカの経口摂取によるマウスの持久力の昂進
Reporter 磯辺 洋平*、唐 漢軍、河村 幸雄
Position 近畿大学・農学部・食品栄養
Summary

【目的】
マカ(Lepidium meyanii walpu)は南米アンデス山系の高地で栽培されているアブラナ科(Brassicaceae 十字科 Cruciferae)の一年生植物である。マカは現在食用よりその特珠成分による薬学的な利用が重要視されている。本研究では経口投与されたマカがマウスの持久走に与える影響について検討を行った。

【方法】
持久カの測定のために直径15cm、幅4cmの6連の発砲スチロール製の円柱を使用し、一定時間同じ速度で回転させ続けることができる装置を試作し、マウスの速度、走行時間を測定した。ペルー産マカはホモジナイザーで粉末にし、0.1mg/mlのマカ水懸濁液を作り、通常食を摂取しているマウスに0.25mlの懸濁液を単回経口投与し、持久カの影響を検討した。

【結果】
最初にマウスの持久走の潮定条件と装置の検討を行った。持久走の測定条件を設定することを試みたが、マウスの個体差が大きいためグループ間の比較が困難で同一動物についての投与前後の比較が適当であることが判明した。マカを単回経口投与したマウスの走行時間は6匹中4匹(雄1匹、雌3匹)が2,3日間上昇し、その後通常食のみを摂取させると以前と同じレベルに走行時間は減少した。これにより個体差はあるもののマカを与えることでマウスの持久カに影響を与えることがわかった。3日ごとに1回経口投与した時、持久カは 投与後2日間は上昇し3日日にもとのレベルに戻ったが、経口投与を繰り返すごとに上昇した。このことから、マカ抽出物には持久力増進に関係する成分が含まれていることが推定された。今後、有効投与丑の決定とその有効成分の特定を実施する予定である。


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